スズキアンナ日報

スズキアンナが日常的にふわっと思ったことを書き連ねただけのどうでもいいようでどうでもよくないブログです。

スズキMeetsミュシャ

ミュシャに会った。

 

2017年9月24日、ミュシャに会った。

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滋賀県は佐川美術館。この日までが会期のアルフォンス・ミュシャ展に行った。美術館やら博物館が大好きな祖母と両親と朝一番に車で直行した感じである。

 

「早起きは三文の徳」ということわざがあるけれど、朝一番にすることは何だって気持ちいいのが定番である。ちなみに今回は会期の最終日だったから、混む前に自分の好きなように巡ることができた。

 

ミュシャの絵は本当に繊細だった。ミュシャは女の子に相当モテたんじゃないかと思う。

わたしだって恋に落ちそうだった。

デッサンが細かくて技術が高いだけでなく、華やかさとバランスの良さがもう、本当に素敵だったのである。現に、彼は「アール・ヌーヴォー」(新しい芸術)という流れを代表する画家の一人であった。花や植物をモチーフや流れるような曲線が特徴。ああ、ミュシャは素敵だった。

 

そして彼は、生粋のデザイナー。

彼がデザインしたポスターの色彩といい、雰囲気に合わせたフォントの描き方といい、何から何までどストライクだった。

(ミュージカルなどの)商業用のポスターは、いかに人々に幸福感を与え経済活動に繋げるのかということが大切にされていた。が、

ミュシャは、そこにアートとしての価値を与えたんだと思う。彼のデザインは、人々の暮らしをなんとなく、さりげなく、彩る存在だったんだって思う。

 

デザイナーに必要なものってなんなんだろう??って考えたのだが、本当に必要なものは、歴史と哲学を学ぶことなんじゃないかと思う。そして、祖国愛も大切だと思う。(発想力は大事。もちろんのこと。)

歴史を語るときに出てくる有名な人たちは、その時の社会をデザインしてきた人たちだと思うし、哲学者は、頭や心の中にあるものをカタチにする表現者だと思う。

ミュシャは、祖国のことをすごく大切にする人だった。拠点だったパリから、アメリカに活動範囲を広げ、めちゃくちゃお金を稼いだ彼は、母国に帰って、スラヴ民族への思いを絵にしていた。

母国が独立した際には、ほとんど無償で、国の軍の服だとかのデザインをしたらしい。

 

わたしも、歴史とか哲学を、もっと勉強しようと思う。未来に繋げるためにこそ、知りたいと思う。

 

 

美術館に行った後は、滋賀を堪能した。黄昏時に乗ったミシガン号からは、夕日に照らされた琵琶湖が素敵で、風が透明だった。

 

最後に、ミュシャ座右の銘を。

「私は芸術のための芸術を作るよりも、大衆のための絵の制作者になりたい。」

 

いい男、ミュシャ