ラジオを作ったことはあるか
中学生の時に技術の時間でラジオを作ったことを思い出した。
今思えばそれは、大事なことだったなあって。
みんなが音楽を好きになったきっかけって、音を聴きこむようになったきっかけって、一体人生のどの部分で起こったのかなって、最近のテーマはそこにあって。
小さい頃から家族でお出かけすることが多くて、車の中はいつも音楽が流れてた。
当時車の中で流れてた音楽は、ブルーハーツだったし、サザンだったし、ウルフルズだった。当時のあのロックがあったから、もっと昔のロックを聴くようになったし、今のロックを聴くようになった。
今の私にとっては本当にいい音楽だと思えるけど、当時は何気なく聴いてただけだった。
昔のロックといえば、最近よく聴くのは、はっぴいえんど。中崎町に一軒、好きなスナックがある。レコードから流れてくる「あの頃の」ロックを聴きながら「あの頃の」ウイスキーを飲む時間は、たくさんじゃなくていい。たまにでいいからそういう時間があってもいいと思える。
次のお給料でレコードプレーヤー買いたいな。
音楽をしっかり聴きこむようになった瞬間は、銀杏BOYZだったような気がする。最後の文化祭の帰り道、青春が終わってしまうのが嫌で、泣きながら自転車を漕いでた。
イヤホンから(いやダメじゃん)流れてきたのは『夢で逢えたら』で、「夏の終わりが君をさらってゆく〜〜〜」っていうフレーズがもう本当に、「喰らった」って感じだった。
夏の終わりには決まって銀杏BOYZとサザンを聴く。時期に合わせて、風の温度感に合わせて、ロケーションに合わせて、音楽を聴くことも覚えた。
エモーショナルな歌詞、歴史の中で形成されたカッコよさ、地域性や信じているものによって変化が出る音。たかが1人の人間の分際で、そういうの気にして音楽を聴いてる節があるなあ。
話を戻すと、中学の時にラジオを作ったのがきっかけで、音楽をディグるのが好きだった。日曜日の昼間は週間のチャートをチェックして、調べて聴きまくった時期があった。
真夜中、バイトの後、友達と音楽の話をするのがすごくマイブーム。
その中で歴史の話をしたり当時の人たちのマインドを推測したりする時間が幸せ。
今やってること全部無駄じゃないし、今この段階で特に意味がなくても、後々出てくる意味があると思うし、それでいいんだと思う。今は無数にある経験それぞれに深みがなかったとしても、少しずつ歳をとって、知識を組み合わせて、少しずつ深いところに潜れたらいいのになって感じるなあ。
だからこそなんだけど、メディアの授業も、今受けてる世界史の授業も、一見関係ないようなことをしっかり学ぶ時間を大切にしたいって思ったし。
逃げ出してることだらけで、それだけは本当にやめなきゃいけないなって思った。
みんなと音楽を語る時間が欲しいな。わたしは知識がないし、考え方が浅いから、みんなが見てるものを知りたい。
夜な夜な音楽について話し合う友達がいるって大切だよね。素敵な瞬間を生きてる気がする。
そうそう、最近一番結婚したいのがSuchmosのYONCE。
髪の毛をワックスで固めちゃうところ、ちょっとした脱力感、半端じゃない知識量、そういうところ、めちゃめちゃタイプのど真ん中なのである。
好きな男の人のタイプはYONCEこれはマジ。
「それわかる!」とか、「これどう思う?」とか、「長い」とか、思ったことがあれば、ぜひ教えてください!最後まで読んでくださって、ありがとうございます!